一浪一留ロンダ東大院生が長かった学生生活を振り返る自己満なブログ

奈良県に生まれる→田舎のガリ勉学校→精神に異常をきたす→一浪で大阪大学合格→留年→就活失敗→院試に切替→東大院→大手ICT企業勤務予定の、一通り学生生活を経験した東大院生が、大学生や高校生向けに情報発信する場です。もう26歳になりました。

研究に興味があるから大学院進学する人は間違いなく失敗する理由

こんにちは。

最近は修論提出も近くなり、研究室にこもることが多くなりました。

僕は来年度とは今の研究内容とはまったく関係ない会社に就職し、研究活動とは一線を引きますが、2年間大学院で研究をして思ったのは、

 

世間での研究のイメージと、実際の研究の実態は180度かけ離れているということです。

 

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そして、その違いに気づくことなく、大学院に進学し、研究に対して思い描いていた理想と現実のギャップに苦しみ、研究から遠ざかっていく人がたくさんいます

 あなたは研究に対してどんなイメージを抱いていますか?

  • 研究は真理を追求するものだ
  • 大学の研究は利益よりも、知的好奇心、学問的な側面を追求するものだ
  • 研究は難題をじっくり時間をかけて解決していく作業であり、何か1つのことに脇目も触れず没頭できる人が向いている


間違ってはいないのですが、研究に対して絶対勘違いしてはいけないことがあります。

 

研究と勉強は違う

まず、大前提として、勉強と研究は似て非なるものであるということを述べておきます。

勉強はしばしば受け身形であることが多いです。例えば大学の講義であったり、参考書を読んだり。

すでに体系化された知識を、自分に吸収させるのがいわば勉強ですね。勉強するという活動を能動的に行ったとしても、「勉強」という行動は本来受動的なものです。

これに対して研究は、基本的に能動的な活動です。

まず研究課題を見つけないといけません。研究する意義はあるのか、まだ誰も取り組んでいない新規性はあるのか。

全部自分で考えないといけません。そして、それらを根拠をもって人に説得できないといけません。

たとえ、教授から与えられた研究であってもです。

あなたの研究である以上、あなた自身で責任をもって、研究として確立させ続けなければなりません。すべてあなた次第です。教授にやれと言われたからは通用しません。

先生が言ったから、先輩に聞いたから、教科書に書いてあったからでは通用しません。

あなたが、あなたの言葉であなたの研究を主体的かつ能動的に論証し続けなければなりません。

研究と勉強を勘違いしている人。しばしば研究を勉強しようと大学院にくる、真面目な人に多いと思いますが、研究が100%あなたの主体性による能動的な活動である以上、


大学院は研究をすることで、自発的に研究を学び取る場であり、研究を学ぶ場所ではない


という認識を忘れないでください。学校に勉強するというよりは、教授に弟子入りする感覚を持ってください。
 

 

研究には柔軟な思考が大切である

まじめに研究をしようと大学院に進学する、勉強熱心な学生に多い勘違いに、もう一つ

研究は真理を追求する

といった類のものがあります。

何かひとつの結果のために、全身全霊をかけて研究にのめり込む、時間が立つのも忘れて、研究に没頭することを半ばかっこいい研究者像としてもっていて、それに憧れて進学してくる人です。

しかし、実際の研究はそんなものではありません。

研究の大前提として

  • 新規性がある
  • 学術的意義がある
  • 社会にとっても有用性がある

があります。

それらを満たしていない研究は、研究になりえません。

そして、これらは、上司である教授や、専攻のお偉い方を納得させてはじめて、満たされることでもあります。

よって、あなたは上の先生方次第で、柔軟に研究の方向性や目的、を根本から、場合によっては表面的な言い回しを、柔軟に変えていく必要があります。

あなたのこだわりよりも、いかに上記研究の前提を満たして、研究として成立させるか、それができる人でないと、研究者にはなれないと思うし、それをした上で、あなたの興味の軸とすりあわせて、あなたらしい研究として確立しなければなりません。

  • 僕は◯◯の研究をするために進学した
  • 僕の追い求めている研究結果が◯◯だ

など、自分の理想研究に固執していては、研究はすすみません。時と場合によって柔軟に変えることのできる研究の軸と、絶対曲げられない研究の軸を合わせもち、すり合わせながらでないと、うまく研究をすすめることはできないと、少なくとも僕は思いました。

 

コミュニケーション能力に長けていることはやはり重要である

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社会の一端でお金を回している以上、研究もひとつの広義的なビジネスになると思うのです。

担当教官や、器具のメーカの方や共同研究先などの各種取引先など、あらゆる人達を巻き込んで研究活動は成立します。

やはり、ビジネスマナーを心得ているひとほど、優秀な研究者には多いとはいえます。もちろんそうじゃない人もいっぱいますが。

コミュニケーション能力のない人は研究はできません。てか研究までたどり着きません。


まとめ

研究がしたい。学者に興味がある。そういう目的で大学院に進学するまじめで優秀な大学生は非常に多いですし、僕のブログの読者になってくれていれば非常に光栄です。

しかし、研究でもなんでもそうですが、巷でイメージされた理想と現実のギャップをしっかり認識することが大事です。

研究とはどういう活動なのかをしっかり誤解のないように理解した上で、目標意識をもって大学院に進学してくださいね。